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韓国旅行「慶州の散策」(第2-2話)

国立慶州博物館の見学は、午前中の時間をたっぷりと取っていた。日本語通訳の案内マイクを借りた。3000ウォンであった。
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慶州は、昔、新羅があった場所である。紀元前から新羅が滅びるまでの生活品や日常品、出土物などが年代順に沢山展示されていた。

石器→青銅器→鉄器→金・銀器へと順に飾られている。

雁鴨池からの出土品、天馬塚からの出土品など、昔の王様の食器、装身具(首飾り、イヤリング、指輪、王冠など)で金製のものが素晴らしかった。金製のものは、王の最高権力を示すもので、その出来栄えや美しさが、凄さや驚きを感じさせる。
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昼食は博物館の軽食堂でそば(にゅうめん)を食べた。そばの味は、まあまあと言うところである。

「たくあん」が付いてきて、面白いと思った。しかし、食べてみると味が薄い。漬物のちょっとピリッとしたものが欲しくなった。お漬物の必要性を学んだような気がした。

慶州博物館には大勢の生徒達が来ていて、会館内で彼等とよく出くわした。面白いことに、何人かから、「こんにちは!」、「Are you from Japan ?」と挨拶を受けた。
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私達を見て、多分、日本人と分かるのであろう。子供達は、小学生の頃から日本語を学んだり、英語を学んだりしていて、言葉を通じてコミュニケーションの練習をしているのかも知れない。

現在、日本では、「外で知らない人に声掛けてはいけない」と教えており、韓国での出来事と比較して、不思議さを感じた。

日本と韓国で、どの様な事情の違いがあるのか知りたくなった。旅行先での子供達の思いつきからの行動からなのであろうか?韓国では、児童がいじめられたり殺害されたりする悲惨な事件が発生してないのだろうか?

午後から、雁鴨池(アナッチ)、石氷庫(ソクピンゴ)、半月城(パンウォルソン)、鶏林(ケリム)、膽星台(チョンソンデ)、大陵苑(デヌンウォン)、天馬塚(チョンマチョン)を観光した。

雁鴨池では、慶州市の職員が日本語の案内をしてくれた。日本語案内は無料である。

慶州市は観光都市として発展するため、各所に市職員を配置し、外国人(多分日本人が大きな目的だと思われる)に観光案内をしているようだ。

彼の日本語の説明は、なかなか上手であった。

今年の夏、慶州市でイベントがあり、彼が市職員として説明をすることになっていると話していた。今、その勉強の真最中で緊張しているが、今も案内しながら緊張の連続なんですと話していた。

雁鴨池は、昔の貴族が池を含めて作った立派な庭園である。建物は一部だけ再建していると話していた。昔の建築物は高層なのだが、費用と技術の関係で、今は平屋の建物として再建しているようだ。
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韓国特有の赤(濃い深い赤か、焦げ茶色)い柱と、青銅色にペイントした独特の鴨居、柔らかい曲線の屋根の形が韓国らしさの特徴を出している。柱の赤色、鴨居の青銅色、屋根の黒色の調和は美しく、池との配位も素晴らしい。

池には沢山の鯉が飼われていた。ハスもあった。池の周りは、曲線が使われていて、海の海岸を想像させるようになっていると説明していた。

膽星台(チョンソンデ)は、現在の天文台である。ここで写真撮影していると、現地の若者(男性)が私達2人のスナップを撮ってあげましょうと話しかけてきた。勿論、お願いした。韓国は高齢者(高齢の旅行者)に対して、とても親切である。
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地下鉄やバスのことを思い出す。私が荷物を持って立っていると、中年も若者もすっと席を立って譲ってくれる。現在、このようなことは日本に殆どない。韓国には、いまだ儒教の精神が残されていて、日本では忘れられたものがある。

大陵苑(デヌンウォン)では、現地の女性が日本語で案内しましょうと話しかけてきた。日本語が上手で親切な女性だと思い、案内をお願いした。この女性の面白い話は後でする。

日本語で大陵苑や天馬塚の詳しい説明を受けた。自分達だけで観光するのと違って、楽しくてよく分かる。
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大陵苑のお墓は、小石を積み重ねて作られていることを知った。土を盛り上げて作っているものだと思っていたが、そうではなく、小石を次々と積み重ねて作ってあった。そのため発掘されることもなく、また、崩れることもないと話していた。

天馬塚だけが発掘されていて、そこの出土品が慶州博物館に展示されてる。金製品が沢山出土していた。

大陵苑を案内してくれた女性は、終わり際に、私は近くで「民芸品店」を経営しているので、立ち寄って欲しいと言った。気に入った物がなければ買っていただかなくても結構ですと付け加えた。

結局、民芸品店に勧誘するための案内だということが分かった。

しかし、さほど「あくどい様子」がなかったので、民芸品店に立ち寄った。家内は、アメジストの数珠を買った。アメジストは韓国が原産の有名な石らしい。勿論、本物だと強調して色合いや形の美しさを説明していた。

私達は、まだ、時間があったので、何かイベントがないだろうかと彼女に質問した。彼女は、「お酒とお餅のお祭り」のイベントがあることを教えてくれた。民芸品店には妹さんがいて、彼女が私達を車に乗せ、そのイベント会場まで連れて行ってくれた。

イベント会場には、慶州の姉妹都市の「奈良県」のブースがあった。ここでは、たこ焼きが販売されていた。日本から来ていた関係者は、「たこ焼き」がとっても人気があるので、例年、たこ焼きを販売していると話していた。

最近、韓国では、イベント会場で「カラオケ大会」がよく催されているように思う。韓国で見ているテレビの多くの番組で、「カラオケ大会」の様子が放映されていた。

この会場でも、「カラオケ大会」が行われていた。
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出演者の多くは、歌が上手だ。歌いながら踊りだす。司会者のお喋りもハイトーンで面白く、彼も、司会した後に踊ったりする。また、会場の人々にカラオケを勧誘する。聴衆の一部も踊り出したりする。

ここは「お酒とお餅の祭り」のイベント会場なので、色々なお酒の試飲ができ、酔っている人々も大勢いるが、韓国人は、もともと、陽気な民族だったのではないかと思う。

私達も、色々なブースで「黄粉餅」や「餡餅」を試食した。どのお餅も美味しかった。試食のお餅で、お腹が一杯になった。

会場では同じようなイベントが催されていた。会場の2、3の箇所で、「おかま」芸人が変装してカラオケを唄い、その後、商品を販売していた。ちょっと可笑しさを感じたが、このようなイベントが流行っているのだと思った。

イベント会場からは、タクシーでKOLON HOTELまで戻った。

旅行先では予測を上回る色々な出来事がある。バスの運転手さんに叱られたこと、現地人から日本語の案内を受けたこと、慶州博物館で子供達から「日本人ですか」と質問を受けたこと、「奈良県のブース」で話した日本人とのコミュニケーション、「カラオケ大会」を見たこと、予想していなかった旅先での出来事を楽しんだ。
by kouchan-life | 2007-05-06 15:18 | 旅行
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