Active Second Life

アメリカの中高年の生き(活き)方

アメリカの中高年の生き(活き)方は、日本の中高年と大きく違っています。

なお、ここで書いていることは、アメリカ人と結婚してアリゾナに住んでいる日本女性から教えていただいたものです。

アメリカ人はこうだ、日本人はこうだと一概に言うことは難しいことです。また、アメリカと言っても広く、東海岸と西海岸では違いがあります。

しかし、一般的には、アメリカ人の方が、前向きに楽しく、毎日を送っているように見えるとのことです。

第一として、アメリカ人は年齢のことをあまり言わない。と言うよりも、年齢を気にしません。

例えば、どんな小さな街にもvisitor centerがあり、その街への訪問者は情報を得るために、ここに立ち寄ります。必ずと言っていいほど、その観光案内所の窓口にいるのは、60歳代の人々です。時には80歳ほどの人も見かけます。多分ボランティアだと思います。

また、博物館や国立公園内のガイドも、多くは60歳以上です。これらのボランティアは、無償ではなく、交通費やガソリン代ぐらいは出ているとものと思います。自分の好きな分野を来館者に説明し、何時までも若さを保っているように見えます。

アメリカでは、求人募集をする時、性別、年齢、肌の色を限定してはいけません。結構年取った女性がサービス業で見かけます。例えば、ファーストフードのお店やレストランなどです。

日本では、さしずめ若い女性が前面に出て、年取った女性は隠れたところで皿洗いと言う感じですが。

アメリカでは、年齢による上下関係は表立ってありません。ご存知のように、英語では丁寧語はありますが、尊敬語や謙譲語は日常生活では見られません。

そして、服装も年齢によって、あまり変わりがないのです。夏であれば、20代から70代まで、スーパーなどではみんなTシャツ、短パンと言ったいでたちです。

第二として、"常識"と言う言葉はあまり聞かれません。

"常識"を辞書で見ると、common senseとあります。日本で言う「そんなの常識よ、知らないと格好が悪いわ」とするのはcommon knowledgeで、本来のcommon senseとは違った意味です。common knowledgeは、慣習的に知っていなければいけない"常識"です。

何か起こった時に、とっさの判断でその事態を切り抜ける、人間として智恵を働かせる、それがアメリカのcommon senseです。

因習的に「こういう場合にこうする」と言うのは、アメリカではcommon knowledgeです。日本ではそういう慣習的に行われている暗黙のルールが多すぎるように思います。

そして、それらの社会的な暗黙のルールが、新しいことや人と違う生活を始めようとする時、大きな妨げになっているように思われます。言葉を言い換えると、日本では昨今common knowledgeはあるが、common senseのない人が多いように思われます。

第三として、アメリカ人は移動型民族だと思います。

定年後、多くの夫婦は自分達にとって快適な、居心地の良い場所へと移動します。仕事場が近いのでAに住んでいたが、仕事が離れればAに住む必要がないという訳です。夫婦で協議して、気候の良い、物価の安い場所へ移住します。

仕事もそうですが、アメリカでは、その時その時で、夫婦は自分達の住む家を選んでいます。一生の内で職場をいくつも変える人が多くいます。ひとつの場所に長くいると言う、日本人の根底には、「墓」への意識が深く根付いていると思われます。

第四に、その他のことを書きます。

男性に関しては、良く喋る人が多いです。朝10時頃、カフェや喫茶店に行くと、1つのテーブルを囲んで、リタイヤーした男性が2時間はゆうに会話を楽しんでいます。

中高年に限らず、若い人達も相対的に男性の方が良く話すと思います。

そしてもう1つ、幾つになっても、女性に関心を持っています。80歳の男性が65歳の女性と結婚したりしています。

最後に、パワフルなアメリカの中高年の例を書きます。

学者一筋で研究のみの生活を送っていた女性が、ドライバーひとつ持ったこともなければ、電球ひとつ変えたこともなかったのに、たった一人で自分の家を建てたのです。多くの人達の助けをすべて拒否し、一人で1日10時間から15時間掛けて1年半掛りで建ててしまいました。手伝ってもらうと、自分が成長しない、学習しないと断ったらしいです。

画家の女性の場合、84歳で、20年前に主人を亡くし、ふらりとアリゾナンを訪れ、その場所が気に入り、土地を買って自分の家を建てました。息子さんたちの助けもありましたが、3年ほど掛かってレンガと石造りの家を建てました。その土地の歴史を調べ、絵を描き、一冊の本にまとめました。彼女の本や絵葉書が近くの本屋さんで売っています。

男性の例です。幼少の頃ポーランドからアメリカに来て、16歳で5歳上の女性と結婚しました。現在69歳です。アメリカに来て以来、幾つもの仕事をして、冨を築きました。いくつかの家やモーテルを所有し、風景画の作家です。しかし、彼は、まだ、自分の他の才能を発掘しようとしています。彼の家に泊めてもらった時、家にオルガンが置いてあったので尋ねたところ、日曜日に教会で弾いているのだとの答えでした。彼はオルガンも演奏できるのです。

アメリカの中高年の生き(活き)方を書きました。日本の中高年の生き(活き)方と、随分と違っているように思われませんか?

私は、アメリカの中高年者の生き(活き)方を参考に、出来るだけアクティブに日々を送っています。

心と体の健康を維持しながら、自分の思いの達成を目指し、活き活きとしたいと思っています。
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by kouchan-life | 2006-12-01 05:15 | 文化
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